「黒い中国人青年」が浮き彫りにした人種差別意識、ネットにあふれる汚い言葉―中国

Record China    2009年11月10日(火) 10時11分

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5日、英紙ガーディアンは中国人の人種差別意識に関する記事を掲載した。たった2人の青年の登場に中国社会は揺れているという。中国人と外国人の国際結婚も増える中、改めて「中国人」の定義を問い直す事件となっている。写真は丁慧選手。

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2009年11月5日、英紙ガーディアンは中国人の人種差別意識に関する記事を掲載した。たった2人の青年の登場に中国社会は揺れているという。8日、新華網が伝えた。

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今年初頭、男子バレー中国代表に丁慧(ディン・フイ)選手が選抜された。そして8月、20歳の女性・婁[女青](ロウ・ジン)さんが芸能人オーディション番組のベスト30に勝ち上がった。2人の青年はいずれもまぎれもない中国人。ただしその父親が黒人であることが論議を呼んだ。

中国は多民族国家とはいえ、かつては外国人との結婚が禁止されていたこともあり、外国人とのハーフが存在するという状況を知らない人も多いようだ。しかし現在では広州市だけで10万人ものアフリカ系住民が存在するなど、外国人が中国に居住することが決して珍しいことではない。

しかし黒人の容貌を持った中国人が表舞台に登場したことに多くの人々が驚きを隠せなかったようだ。ネットでは人種差別的な言葉が飛び交うなど中国人の人種差別意識が浮き彫りとなった。もっともこれまで表面化しなかったとはいえ、こうした差別意識は底流に存在していた。「中国やアフリカなど発展途上国間の団結」といった美辞麗句がこれまでこうした偏見を覆い隠してきた。2人の青年の登場は改めて差別意識を浮き彫りにし、「中国人とは何か?」という定義を問い直すものとなった。(翻訳・編集/KT)

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