<レコチャ広場>一人っ子政策を廃し出産奨励の必要、それでも人口減は不可避―中国

Record China    2009年10月31日(土) 17時50分

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26日、何亜福氏はブログにエントリー「生育願望調査は生育を奨励する必要を示した」を発表した。写真は南京市内を歩く親子ら。

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2009年10月26日、何亜福氏はブログにエントリー「生育願望調査は生育を奨励する必要を示した」を発表した。

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同ブログによると、最近行われた中国20都市を対象とした調査で、41.6%が子どもを2人生みたいと答え、子どもはいらないと答えたのはわずか6.5%にとどまったという。それ以外に、1.4%が「3人以上」と答えた。

何氏はこのデータから、「1人だけほしい」という夫婦が50.5%になると計算、たとえ「一人っ子政策」が実施されなかったとしても、出生率は1.393となり、不妊などを考慮するとさらにこの数字は低くなると指摘。この数字はすべての夫婦の願いが実現することが前提の数字だ、と同氏は強調する。

また、農村住民の子ども願望が都市住民より多少高いことを考慮しても(06年データによると都市戸籍1.60人に対して農村戸籍1.78人と同氏は指摘)、12.5%が不妊に悩んでいることを考えあわせれば、出生率1.393という数字が基本になるはずだと論じている。

同氏は、「国家人口発展戦略報告」が指摘しているように、今後30年間は出生率1.8を保つのが望ましく、そのためには「一人っ子政策」を廃止するだけでなく多産を奨励する必要がある、と結論づけた。中国の人口が数年後に15億人に達する見込みであり、人口膨張を危惧する声に対しては、長期的に見れば、中国の人口が減少を続けるということには変わりない、と反論した。(翻訳・編集/津野尾)

●何亜福(ホー・ヤーフー)

中国の人口問題研究家。1967年ベトナム生まれ。68年に中国に帰国。現行の人口抑制政策に反対を唱え、中国の主要メディアに数多くの文章を発表している。自身のブログも「人口と計画出産」をテーマに展開している。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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