<南水北調>周辺国家の生態環境への影響危惧は杞憂に過ぎない―ロシアメディア

Record China    2009年10月25日(日) 16時33分

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21日、ロシアのニュース番組電子版は、ロシア科学アカデミー極東研究所のアンドレイ・オストロフスキー副所長の「中国は『南水北調プロジェクト』による生態環境の変化を考慮済みである」との談話を紹介した。写真は北京市での「南水北調」配管作業。

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2009年10月21日、露国営TV局のニュース番組 「Vesti(ヴェスティ)」電子版は、ロシア科学アカデミー極東研究所のアンドレイ・オストロフスキー副所長の「中国は『南水北調プロジェクト』による生態環境の変化を考慮済みである」との談話を紹介した。環球網が伝えた。

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記事によると、中国の周辺国家では、中国が「南水北調プロジェクト」(慢性的な水不足に悩む中国北部地区に長江から水を引くプロジェクト)を実施することによって、ブラフマプトラ川やメコン川の水位が下がり、生態環境などに大きな影響を及ぼす可能性があることを危惧しているという。

これに対し、オストロフスキー副所長は「このプロジェクトは、中国で02年に正式に着工が宣言された中国西部大開発プロジェクトの1つである。プロジェクトの計画・研究段階ではロシアの専門家も参加し、さまざまな検証を行っている」と語り、「中国では全プロジェクトに関し、着工前に生態環境への影響などについても十分研究している。例えば、同じく西部大開発プロジェクトの1つで、06年に開通した『青海チベット鉄道』についても研究がなされ、対策が講じられている」と紹介した。

また、インドを始めとする周辺国家への影響については「南水北調プロジェクトに関連する長江や黄河は中国国内を流れる川であり、周辺国家とは直接の関係はない。チベットを水源とするブラフマプトラ川やメコン川は周辺国家を通過するが、私が知る限りでは南水北調プロジェクトとは関係がなく、インドなどの危惧は全く理解できない」と語った。(翻訳・編集/HA)

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