Record China 2009年10月16日(金) 6時5分
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2009年10月14日、中華工商時報は記事「人民元国際化の障害は円、地域通貨の主導権を争う」を掲載した。アジア地域通貨の主導権をめぐり、円と人民元の争いが始まっているという。資料写真。
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2009年10月14日、中華工商時報は記事「人民元国際化の障害は円、地域通貨の主導権を争う」を掲載した。
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先日、広東省広州市で開催された2009年アジア太平洋フォーラムに「ユーロの父」ことノーベル経済学賞受賞者のロバート・マンデル氏が出席した。マンデル氏は「今後2年以内に人民元は円に代わる世界第3位の通貨圏になる」と予測した。
マンデル氏の予測は中国で喝采を浴びたが、専門家の同意を得ているわけではない。現実には今後2〜3年の間に人民元が円に取って代わることはないだろう。それというのも人民元は国際通貨の条件である自由兌換という条件を欠いているため。しかも中国国内の金融市場が未成熟であり、現時点では自由兌換を実行することはできない。
一方の日本は金融解放、国際ルールの導入、貿易の日本円決済の促進、東京市場の国際化、オフショア市場の整備を進め、ドルとユーロに続く世界第3位の通貨圏を構築した。当面、円に取って代わることは難しいとはいえ、地域通貨の主導権をめぐり円と人民元は激しい火花を散らしている。東南アジア諸国連合(ASEAN)+3は外貨準備プール拡充を合意しているが、出資比率で日中は32%と対等な条件になった。今や円は人民元国際化に向けての最大の障害となっている。(翻訳・編集/KT)
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