<四川大地震>「今後4000年は起こらない」、北京大教授らが発表―中国

Record China    2009年9月30日(水) 14時26分

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27日、英科学誌が掲載した北京大学教授の論文によると、四川大地震を生じさせた断層の分析から、今後4000年は大地震は起こらないという。写真は地震から1年が過ぎた映秀鎮。

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2009年9月29日、「四川在線」によると、27日出版の英科学誌「ネイチャー」は、北京大学教授の四川大地震についての論文を掲載した。それによると、四川大地震のエネルギーは3つの断層から発生したが、その断層の分析から今後4000年は大地震は起こらないという。

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同論文の著者は、北京大学教授で中国地震局地質研究所の客員研究者の沈正告(シェン・ジョンガオ)氏を含む研究グループ。衛星を使ったGPS(グローバル・ポジショニング・システム)や「衛星搭載型合成開口レーダー干渉処理」という最新技術で得られた情報をもとに分析、断層の内部構造の変化を割り出したという。

同論文によると、四川大地震では同省の北川チャン族自治県、映秀鎮と南堰鎮の3か所にそれぞれ、巨大なエネルギーを蓄えた断層が存在し、その圧力が限界に達していたという。地震当日、まず「映秀断層」が破裂、断層帯全体がバランスを失って他の2つの断層もドミノ式に破裂したと同論文は分析している。データによると、この3つの断層が周辺の断層帯のなかで最も破裂・変形の度合いが大きかったという。

沈教授は、得られた断層データから地盤の変形速度を計算でき、それにより地震の周期を割り出すことも可能だと説明した。四川大地震の場合は、1000〜2000年周期の断層とその数倍の周期をもつ断層が組み合わさって起こったことから、同規模の地震の周期は4000年になるという。(翻訳・編集/津野尾)

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