Record China 2009年9月28日(月) 10時1分
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22日、三峡ダムの建設は人間重視で行うのか?それとも環境保護重視で行うのか?この問題をめぐって水力発電の専門家と生態学者が全国会議で激しい論争を展開した。写真は三峡ダム。
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2009年9月22日、閉幕したばかりの第11回中国科学技術協会年会において、「三峡ダムの建設は利益よりも弊害の方が大きいのか?」、「三峡ダム建設が生態環境に与える影響について考えるとき、人間を重視するのか?それとも魚を重視するのか?」といったテーマで、国内の水力発電の専門家と生態学者が激しい論争を展開したという。網易探索が伝えた。
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年に1度の中国科学技術協会年会は科学者と一般市民、政府、企業との間で活発な学術的交流ができる重要な会議で、今年は重慶市で開催された。これに参加した清華大学水利水電工程学科教授で中国科学院のメンバーである張楚漢(ジャン・チューハン)教授は、「三峡ダムは洪水災害がもたらす環境破壊や感染症蔓延、社会不安を抑えるだけでなく、環境を汚染する火力発電に替わってクリーンなエネルギーを生産できる」としてその有益性を主張した。
同じく中国科学院のメンバーで同科学院水生生物研究所の曹文宣(ツァオ・ウェンシュエン)研究員は「三峡ダムは人間にとっては有益だろうが、魚にとっては弊害そのもの」と話す。「三峡ダム建設後、川の流れは緩やかになり、水深は深くなった。堆積する土砂の量も増加し、エサとなる微生物の種類も激変した結果、生態系そのものが大きく変化した」と指摘。「長江上流に生息する貴重な魚類にとって最後の砦となった支流の1つ、赤水河の環境は何としても守らなければならない」と述べた。
中国水力発電工程学会の張博庭(ジャン・ボーティン)副秘書長は「三峡ダムが1年間に作り出す電力で5000万tの石炭を節約することができる」としてその重要性を強調。「生態保護も同じくらい重要な課題であり、決して軽視されるべきものではない」と説いている。(翻訳・編集/本郷)
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