「不況時こそ文化振興を」と文化相=具体的には「韓流ドラマ」に学べ!―中国

Record China    2009年9月22日(火) 4時9分

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19日、中国文化部の蔡武部長は「不況にあえぐ人々の心を癒すものは文化」だとして、「韓国政府主導で発展を遂げた『韓流ドラマ』を手本にしたい」と発言した。写真はドラマ「冬のソナタ」で一大ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンの主演映画「四月の雪」。

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2009年9月19日、中国文化部の蔡武(ツァイ・ウー)部長はポータルサイト「鳳凰網」の取材に応じ、「不況下で文化が果たす役割」について説明。中国は韓流ドラマを手本にして文化振興を目指すべきだと語った。

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蔡部長は大恐慌に見舞われた1930年代の米国を例にあげ、時のルーズベルト大統領が「アメリカにシャーリー・テンプルがいるかぎり、我々アメリカ人は安泰だ」と発言したことを紹介。「暗い気持ちになりそうな時、米国民は明るい映画を見て立ち直ることができた。不景気のなかで大衆娯楽だけは発展を続け、その結果、東海岸にブロードウェイ、西海岸にハリウッドという2大文化拠点が繁栄した」と述べた。

アジアに目を向けると、1997年のアジア経済危機の際に韓国ではテレビドラマを国威発揚の効果的手段として政府がその制作にテコ入れ。韓国の伝統的な道徳観念を脚本に取り込み、その結末の多くはハッピーエンドにして視聴者好みのドラマを制作し続けた。韓国政府は映画振興委員会や文化産業振興院などの専門組織を設立し、各種基金を立ち上げて文化振興に多額の資金を投じた。

「こうしたやり方を中国は積極的に学んでいる」と分析する専門家もいる。蔡部長は、中央政府主導で各種基金やプロジェクトを設立するとともに、文化を無形資産とみなすことで金融機関からの借り入れを可能にする法律を整備するなどして文化産業企業の発展を支えることを明らかにした。(翻訳・編集/本郷)

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