「生きた化石」カブトガニを違法に捕獲、中国漁船乗組員11人を逮捕―台湾

Record China    2009年9月18日(金) 22時38分

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17日、台湾の金門海洋パトロール隊は、台湾海域内で違法に操業し、「生きた化石」と呼ばれるカブトガニ120匹を捕獲した中国福建省の漁船の乗組員11人を逮捕した。写真は08年9月、台湾の対岸・福建省アモイ市の市場で押収されたカブトガニ。

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2009年9月17日、台湾の金門海洋パトロール隊は、台湾海域内で違法に操業し、「生きた化石」と呼ばれるカブトガニ120匹を捕獲した中国福建省からの漁船の乗組員11人を逮捕した。18日付で台湾紙・中国時報の報道を中国新聞社が伝えた。

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カブトガニは、約2億年前からその姿をほとんど変えていないため、「生きた化石」とも呼ばれ、日本では絶滅危惧種に指定されるなど、極めて希少な節足動物である。繁殖期にはオスが脚でメスを捕縛し、オス・メス一体となって行動する姿から、「夫婦魚」や「おしどり魚」の別称もあり、一部の地域では「オスもしくはメスの片方だけを捕獲すると夫婦仲を裂いた因縁で不幸が起きる」との言い伝えもあるという。また、カブトガニの藍色の血液は、医学の試薬として利用されており、100mlあたり1000元(約1万3500円)以上の高値で取り引きされるため、別名「藍金」とも呼ばれている。

逮捕された漁民11人は、安徽省や貴州省など地方から雇われて漁に参加したに過ぎず、これまでカブトガニを見たことがないだけでなく、希少な動物であることも認識していなかったと供述している。一方、カブトガニの人工飼育を行っている台湾金門県の水産試験所では、今回捕獲されたカブトガニにマークをつけた後、120匹全部を海に戻したという。(翻訳・編集/HA)

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