Record China 2009年9月7日(月) 18時59分
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2009年9月5日、香港紙・明報は新疆ウイグル自治区ウルムチ市で漢民族とウイグル族の対立が深まっていると報じた。漢民族タクシー運転手はウイグル族の客を乗車拒否するなど両民族の間には大きな溝が広がっている。写真はウルムチ市のタクシー。
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2009年9月5日、香港紙・明報は新疆ウイグル自治区ウルムチ市で漢民族とウイグル族の対立が深まっていると報じた。
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明報が民族対立の一例として挙げたのがタクシー。市内のタクシー会社は9割方が漢民族の経営。運転手にも漢民族が多いが、ウイグル族が手を挙げて車を止めようとしても無視して走り去ってしまうという。漢民族の女性タクシー運転手・王(ワン)さんは「乗車拒否で罰金を取られたって、ウイグル族は乗せない」と断言していた。ウイグル族もこうした状況に気づき、ウイグル族運転手のタクシーだけを利用するようになった。
それだけではない。ウイグル族の情緒が楽しめると人気の二道橋地区では重武装の警官が警護し、漢民族の立ち入りを禁止している。漢民族経営の店は大部分が閉鎖されているという。また香港テレビ局は現地に装甲車十数台が配備されたことを報じた。自治区外から派遣されてきたある武装警官は「どんな小さなきっかけでも民族衝突につながる危険性がある」と物々しい警備の理由を説明した。
5日現在、市内の交通規制は解除されておらず、大規模な漢民族のデモは起きていない。しかし午前には市政府庁舎付近に市民数百人が集まり、警官が催涙弾を発射する騒ぎが起きるなど、緊張は続いている。
こうした状況で市政府は市内の学校を10日間の閉鎖、公共施設入居店舗の家賃5日間分の免除を決めた。商店経営者の多くはいつ営業が再開できるかわからず、苦しい立場に追い込まれている。そうした店舗の多くでは、朝になると従業員が集まってくるものの、結局営業できないことを知り帰っていくという日々が続いている。ある市民は「営業できないなら従業員を休みにすればいいのに。そうすれば彼らも抗議デモに参加しやすいし」と話した。(翻訳・編集/KT)
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