Record China 2009年9月1日(火) 15時20分
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8月28日、英医学誌はこのほど、中国全土に5700万人の不安障害患者がいるとの研究報告を発表。その90%が適切な治療を受けられない状況にあり、深刻な問題になっているという。写真は北京の病院の心理測定ルーム。
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2009年8月28日、世界的に権威ある英国の医学論文雑誌「The Lancet」によると、不安障害に悩む患者が中国全土に約5700万人存在するという。北京晩報が伝えた。
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この数字は山東省、浙江省、青海省、寧夏回族自治区の3省1自治区の統計資料から算出されたもので、18歳未満の患者数は含まれていない。全国5700万人の不安障害患者のうち90%が適切な治療を受けられない状況にあると同誌は指摘している。おりしも中国では初の「全国不安障害学術会議」が中華医学会精神病学分会の主催、製薬会社GSK(グラクソ・スミス・クライン)中国法人の協賛で大連市にて開催されたばかり。
中華医学会精神病学分会主任委員の周東豊(ジョウ・ドンフォン)教授は「不安障害は患者の健康だけでなく、社会関係や職業、家庭生活など多方面に影響を及ぼすため、抑うつ症などそのほかの精神疾患を引き起こす可能性がある」と指摘。さらに不安障害と抑うつ症を同時に抱えた患者の自殺率が高いという報告もあることから、「不安障害患者に対する有効治療は緊急性を有する」と主張した。
不安障害の治療には、薬物療法と認知療法、認知行動療法などがあり、単独または併用で用いられる。完治までの道のりは長く、再発の可能性も高い疾病であることから、患者には多くの忍耐が必要とされる。(翻訳・編集/本郷)
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