「海水利用」で水不足の解消に挑む、雨が降らないのは大気汚染が原因か―中国

Record China    2009年8月21日(金) 19時18分

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19日、深刻な水不足に悩む中国で水洗トイレの水に海水を利用する試みが進められていると報じられた。雨が降らないのは大気汚染が原因だという。写真は浙江省の海水淡水化施設。

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2009年8月19日、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、深刻な水不足に悩む中国で水洗トイレの水に海水を利用する試みが進められていると報じた。網易探索が伝えた。

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北京五輪のセーリング会場にもなった沿海都市、山東省青島市は中国で初めて海水をトイレ用水に利用する試験的なプロジェクトが行われた街。中国の家庭で消費される水のうち3分の1はトイレ用水だが、この分が海水利用で節約出来れば水不足が少しでも解消できるという訳だ。中国紙チャイナ・デイリーによれば、中国各地ではすでに約20か所の海水淡水化施設が稼働しており、水不足の緩和に効果を発揮している。中国の中規模以上の都市600のうち、400都市は慢性的な水不足に陥っている状態だ。

中国の水不足の原因は大気汚染であるという研究報告が、米地球物理学会が発行する学術専門誌「Journal of Geophysical Research」で発表されたばかり。中国屈指の工業地帯として知られる東北部は深刻な干ばつ被害に悩まされているが、これは同地域の大気汚染と密接な関係があるという。報告は大気中の浮遊粒子状物質(SPM)が多くなるほど雨が降りにくくなると指摘している。(翻訳・編集/NN)

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