2009年8月18日、カナダの華字紙・環球華報は、カナダ統計局の最新データで中国系の人口が17年には180万人に達すると予測されたことを受け、「現地社会の反感を避ける努力をしなければならない」と報じた。環球時報が伝えた。

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カナダにおける中国系の人口は06年時点で約121万人。その大部分が西海岸のブリティッシュコロンビア州と東海岸のオンタリオ州に居住している。最も多いのはバンクーバー市街地で、総人口の18．2％を占めるという。男性が多く全体的に高学歴だが、中国経済の台頭によりここ数年は富裕層も増えている。

バンクーバーの中国系互助団体「中僑互助会」の陳志動（チェン・ジードン）行政総裁は、中国系が真の意味で強大化していくには、まずはカナダ社会に溶け込む努力が必要だと指摘する。カナダでは1907年、大規模なアジア人排斥運動が起きている。当時、安い労働力としてアジア人が大量に流入したことに脅威を感じた白人が黄色人種に恨みを抱くようになり、チャイナタウンが襲撃された。

陳総裁は、現地社会に溶け込むことは自らの文化を捨てることではないと強調。中国人の美徳を守りながら、積極的に英語や現地文化を学び、カナダ人の価値観を理解することが大切だと訴えた。その上で、まずはこの国や社会に貢献することが中国系の地位を向上させる近道だと指摘した。（翻訳・編集/NN）