無計画な採石で島が続々と消滅!「海島保護法」の審議、もはや手遅れ?―中国

Record China    2009年8月17日(月) 15時51分

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16日、中国の多くの島が開発工事に伴う採石などが原因で、相次いで消滅している。6月には全国人民代表大会(全人代)常務委員会に「海島保護法(草案)」が提出され、政府もようやく重い腰を上げたが、「もはや遅すぎた」との声も上がっている。資料写真。

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2009年8月16日、中国の多くの島が開発工事に伴う採石などが原因で、相次いで消滅している。6月には全国人民代表大会(全人代)常務委員会に「海島保護法(草案)」が提出され、政府もようやく重い腰を上げたが、「もはや遅すぎた」との声も上がっている。時代週報が伝えた。

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急速な経済発展に伴い、中国では90年代以降、島の乱開発(主として採石)が加速した影響で、浙江省で約200島、遼寧省で48島、河北省で60島、福建省で83島、海南省で51島など、続々と島の消滅が報告されている。記事によれば、中国は02年まで、82年に制定された「海島環境保護法」と「海洋区域画分法」に基づき、島の開発を行うのに当局の許可は必要なかった。

新華社によれば、中国には面積500平方メートル以上の島が6500、それ以下の島は1万近く存在する。その多くは無人島だ。無計画な開発により島の生態系にも深刻な被害が及んでいるが、最後に実態調査が行われたのは94年。03年には国家海洋局や民政部(省)などが共同で無人島の保護に関する規定を制定したが、細則が曖昧だったためあまり機能せず、実際は各地方が権限を握り、財源を潤してきた。

今回審議が始まった「海島保護法(草案)」は03年11月に全人代環境・資源保護委員会が発足し、草案作りが進められてきた。同法が可決されれば、長い間「無法地帯」状態だった中国の島々もようやく法的保護を受けられるようになる。(翻訳・編集/NN)

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