2009年7月24日、人民日報（電子版）の報道によると、「北京青年報」が英国オックスフォード大学や米国ペンシルベニア大学などで学ぶ中国人学生を招き、「昨今の中国人留学生が直面する困難と誤解」をテーマに「2009留学フォーラム」が開催された。

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幼少から米国で過ごしている大学2年の劉さんは、大学にいる多くの中国人留学生は、中国人以外の組織の中での活動をしたがらない、と発言。米国で学ぶ中国人学生にとって、最大のチャレンジは中国人社会から外に出ることだという。

同じく留学生の呂さんは、中国人学生が自分の生活圏を飛び出すことは自己のアイデンティティーの成長でもあリ、それは3段階の過程をたどるという。第1は新しい環境に興奮しながら子どものように冒険する段階、第2は異なる価値観と向き合いながら自分がそれまで当然としていた価値観との矛盾に悩む段階。そして第3の段階になって、中国の伝統的な価値観を保ちつつも欧米の価値観を消化していき、自分の立つべき位置を発見してバランスのとれたアイデンティティーを形成する段階に入る。

北京の高校生、李さんが感じたのは、他国の学生と価値観がぶつかった時、中国人学生は黙って衝突を避けようとし、相手に自分の考えを伝えようという姿勢に欠けることだという。「考え方が違う相手とフレンドリーに疎通をつづけることも、とても重要な能力だと思った」と李さん。

同フォーラムでは他にも、「留学は異なる文化背景を持つ者同士の交流過程だ」という意見や、「留学の目的は新しい知識を吸収し視野を広げることであって良い成績を収めることだけではない」という意見など、活発な意見交換がなされた。（翻訳・編集/中原）