Record China 2009年7月18日(土) 16時4分
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17日、河南省のある警察官が16日、インターネット上にATM詐欺事件の「容疑者」の顔写真を公開、「人肉捜索」を依頼したが、これに対して人権侵害との声が上がっている。写真は河南省で行われた護身訓練。
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2009年7月17日、「河南商報」によると、河南省洛陽県公安局に所属し趙冠楽を名乗る警察官が16日午前、インターネット上に、同県で起こったATM詐欺事件の「容疑者」の若者の顔写真を公開、インターネット・ユーザーに「人肉捜索」を依頼したという。
【その他の写真】
趙警官によると、公開された写真の若者は、夜間複数の銀行のATMの監視カメラに映っており、その画像から容疑者と判断したという。写真公開前に上司の許可を得たと同警官は語ったが、上司の名前は明かさなかった。
インターネット上での反応はさまざまで、支持派もいれば反対派もいるが、心配の声を上げる声が最多数だという。あるインターネットユーザーは「もしこの人が偶然ATMを使っただけだったなら、彼の写真は今後『容疑者』の名を冠せられてネット上を流れていく。彼の人生はどうなるのか」という声を上げた。別のユーザーも「たとえこの若者が容疑者だったとしても、裁判を経ずには犯罪者ではない。現段階でインターネットに公開するのは肖像権の侵害ではないのか」、と意見を投げかけた。
河南天之権弁護士事務所の陳波(チェン・ボー)弁護士は、このやり方には人権侵害の疑いがあるとみる。「証拠は十分にあるのか。もしこの若者が容疑者ではないかと疑っているだけなら、公開すべきではない」と述べた。(翻訳・編集/津野尾)
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