米国のボルトン大統領補佐官が6月訪台か、中国政府が猛反発「台湾カードは徒労に終わる」

Record China    2018年4月12日(木) 15時20分

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ボルトン米大統領補佐官が6月に台湾を訪問するとの見方があることに中国が強く反発している。馬暁光報道官は記者会見で「台湾カードを切ることはすべて徒労に終わる」などと述べた。写真は台湾。

米国のジョン・ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官が6月に台湾を訪問するとの見方があることに中国が強く反発している。国務院台湾事務弁公室の馬暁光(マー・シャオグアン)報道官は11日の記者会見で「台湾カードを切ることはすべて徒労に終わる」などと述べた。

米国は、在台湾出先組織であり、事実上の大使館である米国在台湾協会・台北事務所の新庁舎建設を進めている。6月には完成の予定で、ボルトン大統領補佐官が訪台して落成式典に出席するとの見方が出ている。

馬報道官は同問題について「われわれは関連する問題で、連続して多数回にわたり、厳正な立場と態度を表明している。われわれは米台がいかなる形式であれ公的な交流をすることにも、軍事関係を持つことにも反対している」と強調。

さらに、「いかなる台湾カードもすべて徒労に終わる。外部勢力が台湾カードを切ることは、(台湾海峡)両岸の同胞の共同の利益と中華民族全体の利益を損ねることだが、遊びが度を過ぎれば自分自身の利益を傷つける。台湾問題は中国の主権と領土の完全性にかかわっており、中国の13億人民の感情を揺さぶる問題だ。われわれは国家の核心的利益の問題を絶対にあいまいにしない。同時に、われわれは改めて台湾当局に告げる。外国の威に頼れば、自分自身を焼き尽くすことになる」などと述べた。

ボルトン氏は米国きっての強硬な保守派であり親イスラエル派・親台湾派を代表する人物として知られる。大統領補佐官就任は2018年4月。17年1月には、「台湾は地政学で東アジアの国々に近く、沖縄やグアムよりも南シナ海に近い」として、沖縄米軍の一部を台湾に移すことで東アジアでの米国の軍事力を強化でき、沖縄における基地問題をめぐる緊張を和らげられる可能性があると発言した。(翻訳・編集/如月隼人

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