Record China 2009年6月17日(水) 19時6分
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2009年6月16日、湖北省巴東県の裁判所で、デン玉嬌さんの裁判が結審した。有罪判決ながら刑事罰が免除されるという異例の判決に担当弁護士は上告するべきか頭を悩ましているという。写真は警察の批判を受け解任された弁護士・夏霖さん。
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2009年6月16日、湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州巴東県の裁判所で、●玉嬌(デン・ユーチャオ、●は登に都の右)さんの裁判が結審した。傷害罪を認定しながら刑事罰を免除するという裁判所の「苦肉の策」に担当弁護士は上告するべきか頭を悩ましているという。17日、広州日報が伝えた。
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5月10日、湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州巴東県のサウナで事件は起きた。同県野三関鎮の●貴大(デン・グイダー、●は登に都の右)企業誘致主任ら3人が客としてサウナを訪問、性的な「特殊サービス」を求めたが、デンさんは拒否した。デン主任らはデンさんを罵倒し席を離れることを許さず関係を強要しようとしたところ、デンさんは果物ナイフでデン主任を刺殺、もう一人の官僚を負傷させた。
同事件は大きな注目を集め、デンさんを支持する声が高まった。またデンさんに接見した弁護士が「セクハラを受けた」との本人の声を発表したところ、同県警察は事件の内情を洩らしたと弁護士を批判、デンさんの母親が弁護士を解任する事態となった。警察の批判は権力の横暴として受け止められ、市民の批判がさらに高まる原因となった。
16日、巴東県裁判所はデンさんの行為は過剰防衛であり故意の傷害罪だと認定しつつも、自首したこと、さらに気分障害であったことから刑事罰の免除を決定した。新華網のネットアンケートによると、90%が「一審判決を支持する」と回答している。
ただし正当防衛として無罪を主張してきた弁護士は判決に複雑な表情を見せている。あくまで無罪を求めて上告するのか、刑事罰の免除という結果に満足するのか、最終的には当人の意志に任せるとコメントした。
被告の責任能力及び傷害罪を認定しながら刑事罰を科さないという異例の判決となったが、北京師範大学の盧建平(ルー・ジエンピン)教授は「司法機関は事実の認定、法律の正確な運用のほかに、刑事政策と刑法の調和を考慮し、法律と社会のバランスを実現しなければならない」と指摘、情状酌量して刑事罰を科さなかったことは、検察官及び裁判官の持つ「司法の知恵」を体現したものと評価している。(翻訳・編集/KT)
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