Record China 2009年6月12日(金) 11時46分
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11日、幼少時に両親とともに日本へ移住し、日本の教育を受けて育った中国人子女らが、バイリンガルであることなどを武器に、日本の就職難の中、なかなかの成功を収めていると伝えられた。写真は中国で行われた役所職員の採用選考に殺到する大学生たち。
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2009年6月11日、幼少時に両親とともに日本へ移住し、日本の教育を受けて育った中国人子女らが、バイリンガルであることや日中両文化に精通していることを武器に、昨今の日本の就職難の中、なかなかの成功を収めていると伝えられた。日本の華字紙・中文導報の報道を中国新聞社が伝えた。
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東京大学経済学部4年に在籍中のある中国人学生は、長野県の貿易会社で働く父親に呼び寄せられ、96年に母親と来日。やがて県内最高レベルの高校に進学し、常に学年10位以内の成績を収めた。そして東京大学文科三類に合格、これで将来の就職も心配なしと踏んでいた。
彼が昨年6月に就職活動を開始した際には、何の憂慮もなかった。これまで「勝ち組」の先輩ばかりを見てきたうえ、師事している教授は業界にも顔の広い人物。彼は外資系金融企業大手へ的を絞り、インターンシップや面接に精を出した。ところが昨年、リーマン・ショックにさらされた金融界では、来季の新規人材採用を大幅に縮小する企業が続出。彼がアタックしたのは6社だが、うち面接を通過したのが3社、内定は1社のみとの結果に終わる。しかも、内定をもらった企業は「本国からの通達で、今年の新卒採用は取りやめになった」との理由で取り消しとなってしまう。
しかし、外資系企業の雲行きをいぶかしんだ彼は、日本の証券会社や銀行などとも同時進行で地道なコンタクトを続けていた。最終的には4件の内定をとることに成功。その勝因として、彼は「日・中2カ国語をこなす語学力が大きな物を言った。僕が接触した日本企業の多くは中国支社の設立を考慮しているケースが多かった。言葉の面だけでなく、日中双方の文化を理解している点も魅力だったと思う」と語った。
彼と同じく、幼少時に日本へ移住してきた法学部の中国人学生や、日本人の父と台湾人の母を持ち、米国留学の経験があるトライリンガルの法学部学生なども、続々と有名企業に就職を決めているという。(翻訳・編集/愛玉)
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