Record China 2009年6月11日(木) 20時26分
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2009年6月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、中国政府が発表したパソコンへのフィルタリングソフト・インストール義務化の問題を取り上げ、ソフトの機能について紹介している。写真は中国のネットカフェ。
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2009年6月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、中国政府が発表したパソコンへのフィルタリングソフト・インストール義務化の問題を取り上げ、ソフトの機能について紹介している。
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以下は同ブログの一部内容を抜粋、編集したもの。
6月9日付のレコードチャイナを始め、日本の各メディアは中国で今後販売されるパソコンにフィルタリングソフトのインストールが義務付けられたことを報じました。
レコードチャイナの記事では「当局はこのソフトの導入を通じてポルノサイトなどへの管理を強めると同時に、反体制的な内容に対する監視も強化するものとみられる」とコメントしていますが、具体的にはどのような機能を備えているのでしょうか?
今回導入が義務づけられたフィルタリングソフトの名前は「緑[土覇]―花季護航」。画像のチェックを行う「緑[土覇]」と文章のチェックを行う「花季護航」の二つのソフトから成り立っています。
10日付の新浪網は同ソフトの評価を掲載しています。その機能は以下のとおり。
1・ウェブサイト及び文字入力の違反キーワードをブロック
2・ネット接続時間の制限
3・アプリケーションの起動制限:チャットソフト、ネットゲームなどの起動を制限
4・定期的にデスクトップ画面を保存
5・ネット接続履歴、保存されたデスクトップ画像を閲覧可能。
6・勝手にアンインストールされないようパスワードの設置が可能
気になるのは同ソフトのアンインストールが可能かという点。10日付の人民日報によると、同ソフトの利用は強制ではなくアンインストールも可能だそうです。また中国で主流のショップブランドPC(パーツを選んで組み立ててもらう。無料で海賊版ウインドウズのインストールサービスあり)にもインストールはされないでしょう。
ただし学校やネットカフェ、会社で導入された場合はアンインストールはできないことになります。操作中のデスクトップ画面が記録され、後で誰かに見られる可能性があるかと思うと、かなり嫌な思いをする人も多いのではないでしょうか?
また新浪網は「同ソフトにセキュリティホールがある可能性が高い」と警告、大量のパソコンがハッカーに乗っ取られれば大問題に発展する可能性があると指摘しています。またパソコン本来の機能に干渉する可能性もあり、ファイルが正しく保存できないなどの問題が起きるかもしれないとも述べています。(筆者:chinanews)
■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者のブログ。『21世紀は中国の世紀』と言われその成長がもてはやされるなか、「このまますんなりと発展が続くとは思えない」と考え、スポーツにとどまらず中国関連の「気になるニュースをピックアップし」紹介している。FC2ブログに掲載。
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