色眼鏡の「怒れる愛国主義者たち」よ、それで正しい判断ができるのか?―中国ブログ

Record China    2009年6月10日(水) 19時55分

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9日、中国のインターネット界で大きな影響力を振るう愛国主義者の若者「憤青」たち。彼らは愛国心のあまり心の目を曇らせているのではないかと危惧する中国ブログが登場した。写真は四川大地震1周年に犠牲者を追悼する成都市民。

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2009年6月9日、「静競先生」を名乗る中国人作者のブログが話題になっている。ポータルサイト「鳳凰網」に「可愛的中国」というブログを開いている男性は、現代の愛国青年についての文章を掲載した。

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「憤青」とは「憤怒青年(怒れる若者)」の略称で、極端な民族主義や愛国主義を叫ぶ20代から30代の若者を指す。その多くが大学生で、現代ではインターネット上で自身の意見を発表することが多い。作者は「憤青の若者は濃い色の眼鏡をかけているのと同じ」と話す。彼らは「レンズの色があまりにも濃くて前が見えなくなっている」というのだ。さらに「彼らは濃い色のレンズのせいで、なにか問題が発生したときに偏ったものの見方をし、誤った判断を下してしまう」と指摘する。

同時に「黒いサングラスをかけていると相手は警戒する。むやみに敵を作ることになる」として、「怒れる若者」たちがネット上で連日繰りひろげている「過激な言葉の応酬と過激な行為」を厳しく非難。彼らの行為は国家間の関係悪化や外交問題を引き起こす結果を招くことになり、むしろ「愛国」の妨げになると主張している。「愛国には理性が必要。愛国とは傲慢であってはならない。中国の怒れる若者よ、色眼鏡をはずして他人だけでなく自己も見つめなおせ」と呼びかけた作者は、文末に「インターネットは思想交流の場であり、罵り合いの場所ではありません。汚い言葉でネット環境を汚染しないよう注意してください」との声明文を記している。(翻訳・編集/本郷)

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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