Record China 2009年6月4日(木) 18時50分
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今年1月に中国工業・情報化部が、国内通信大手3社を対象に第3世代携帯電話の運用ライセンスを発給、一部で試験運用も開始している。そんな中、多くのユーザーが「現在利用中の携帯キャリアを随時、変更してもよい」との意向を持っていることが分かった。資料写真。
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2009年5月17日、中国通信大手のチャイナ・ユニコム(中国聯通)が、全国55都市を対象に3G(第3世代携帯電話)ネットワークの試験運用を開始した。今年1月に中国工業・情報化部が、国内通信大手3社を対象に運用ライセンスを発給したことを受け、中国の移動体通信市場に大きな変化が予測される中、このほど行われた携帯電話利用者調査では、多くのユーザーが「現在利用している携帯キャリアを随時、変更してもよい」との意向を持っていることが分かった。大手3社のシェア争いは誰が覇権を手にするか、予測のつかない状況となっている。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。
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CTR市場研究がこのほど、北京市・上海市・広州市など国内10都市の1900人を対象とした調査では、「現在の携帯キャリアを利用し続ける」と回答した割合は22%にとどまり、世界平均の42%を大きく下回った。また、回答者のうち34%は、使用キャリアを随時物色中のユーザーと見られている。
なお、3Gサービス開始後に使用したい携帯キャリアについては、60%がチャイナ・モバイル(中国移動)と回答、14%のチャイナ・テレコム(中国電信)と6%のチャイナ・ユニコム(中国聯通)を大きく引き離した。3G時代のシェア争いはともすれば一見、チャイナ・モバイルの一人勝ちともとらえられるが、一方で、チャイナ・モバイルの現行ユーザーのうち15%が他社への移行も考慮していることが分かった。現在、市場75%のシェアを持つ同社のユーザー数を考慮すれば、この「15%」という利用者流失のリスクは決して小さいものではない。
また、3社それぞれの優位性については、以下のようである。
■チャイナ・モバイル/良好なサービス、優れたブランディング
■チャイナ・テレコム/広域なネットワーク、魅力的な特価キャンペーン
■チャイナ・ユニコム/信頼性の高い技術面、豊富な機種端末
各社が独自のセールスポイントを有する点、またユーザーがキャリア変更にこだわりのない点から見て、3Gサービス本格実施後の市場がどう変化するか、三つ巴合戦の行方が注目されるところである。(翻訳・編集/愛玉)
■CTR市場研究
本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。
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