<レコチャ広場>内藤大助選手の勝利に疑惑の声=「中国での試合ならば結果は逆だった」―中国メディア

Record China    2009年5月29日(金) 8時59分

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09年5月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、内藤大助選手対熊朝忠選手のWBC世界フライ級タイトルマッチに関する中国メディアの報道を取り上げた。写真は08年、第1回中国・ASEANボクシング大会。

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2009年5月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、内藤大助選手対熊朝忠選手のWBC世界フライ級タイトルマッチに関する中国メディアの報道を取り上げた。

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以下は同ブログから。

5月26日、WBCフライ級タイトルマッチ・内藤大助選手対熊朝忠選手の試合が行われました。ダウンを奪うなど熊選手の予想外の大健闘、さらには第3Rのラスト、ラウンドが終わったと勘違いしてコーナーに戻る熊選手に内藤選手が一撃を加えるというアクシデントもあったため、中国メディアは盛り上がるのではないかと考えていたのですが、たいした量の記事はでていませんでした。「惜しかった」と簡単にまとめている記事がほとんど。ただ一つ気になったのは内藤選手の出血に関して。バッティングということが触れられていないようです。

さて、そのなかで少し気になったのが中国網の記事「WBC世界戦:中国人挑戦者は日本人チャンピオンからダウンを奪うも敗北」と体壇網の「相手は倒すも暗黙の了解に破れる ベルトを逃し悔しがる熊朝忠」。

両サイトは「中国での試合だったならば勝っていた」、日本での試合では審判が日本人選手に肩入れするという「暗黙のルール」に敗れたと主張しています。その「暗黙のルール」の実例としてあげられているのが元WBA世界スーパーフライ級王者・鬼塚勝也選手。5度の防衛を達成した鬼塚選手ですが、僅差の判定勝ちが多く日本でも疑惑の判定とささやかれていました。1993年の林在新選手との対戦では2対1と審判の票が割れましたが、鬼塚選手を支持した審判2人はいずれも日本人であったため、物議をかもしました。1994年の李承九選手との試合もダウンを奪われながらの判定勝利。李承九選手は試合後、「日本でベルトを取ろうと思うならKOじゃなきゃ無理」と発言しています。実際、鬼塚選手がベルトを失った試合、同1994年に行われた李炯哲選手との試合はKOで決着したと皮肉たっぷりにまとめています。

当時、話題になっただけに、鬼塚選手に関するエピソードは日本のボクシングファンにはかなり有名な話でしょうが、よくもまあ中国メディアが拾ってこれたものと妙に感心してしまいました。ただし今回の試合は公開採点制度(4Rと8Rの終了時に採点の途中経過を公開)が採用されていたこと、ダメージはともかくパンチの的確なヒット数では内藤選手が圧倒的に上回っていたことなど不可思議な判定ではなかったように思います。次戦、指名試合を義務づけられた内藤選手は、あのポンサクレック選手との再戦に挑むことになります。批判を払拭するような好試合を期待しています。(筆者:chinanews)

■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者のブログ。『21世紀は中国の世紀』と言われその成長がもてはやされるなか、「このまますんなりと発展が続くとは思えない」と考え、スポーツにとどまらず中国関連の「気になるニュースをピックアップし」紹介している。FC2ブログに掲載

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