2009年5月23日、中国新聞網によると、米誌ニューズウィークは20日、「米国は中国とパワーを分け合わねばならない」と題したコラムを掲載、「中国政府は世界における既存の経済・金融秩序に挑戦しているが、米国はそれに慣れねばならない」と論じた。

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同コラムは、過去2か月間の中国政府の一連の動きは、米国主導の経済・金融秩序への挑戦と受け止められている、と指摘する。3月、中国人民銀行の周小川（ジョウ・シャオチュアン）総裁が、米ドルを機軸とする国際通貨システムは中国の国益に適合しない、と発言。温家宝首相もその後のG20ロンドン・サミットで、機軸通貨米ドルに代わる国際通貨基金（IMF）の特別引き出し権（SDR）制度拡充という中国の主張を米国に突き付けた。

戦後40年間は自由主義陣営のリーダーとして力を発揮し、その後の20年以上にわたって争う余地のない世界の指導者であり続けた米国は、独立した国家的力を扱うことに慣れていない、と同コラムは指摘。その上で、「米国は、中国による米国の中核的利益に対する脅威を峻別し、それを突き返しながらも、中国の多くの政策に対する主導的態度を歓迎しなければならない」と結論づけた。（翻訳・編集/津野尾）