韓国前大統領の自殺=背景に見える特殊な政治文化―中国紙

Record China    2009年5月24日(日) 10時46分

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23日早朝、韓国の盧武鉉前大統領が自宅付近の山から飛び降り自殺した。事件を受け、新京報は記事「盧武鉉の悲劇と韓国の政治文化」を掲載した。

2009年5月23日早朝、韓国の盧武鉉前大統領が慶尚南道金海市にある自宅付近の山から飛び降り自殺した。事件を受け、新京報は記事「盧武鉉の悲劇と韓国の政治文化」を掲載した。

それによると、盧前大統領は在任中の収賄容疑で捜査されていたが、司法の手が元大統領に及ぶのは全斗煥元大統領、盧泰愚元大統領に続く3人目。さらに金泳三元大統領の次男は収賄疑惑で服役、金大中元大統領の息子3人も摘発された。

なぜ韓国では大統領の任期終了後にこうした事件が起きるのか?それは地縁主義、血縁主義がはびこる伝統的な風土、大統領の権限が大きく任期が長いという制度面と同時に、独裁政権時代に由来する政治的争いにおける激しい憎悪の遺伝子がなお残っていることによるという。

異なる政治勢力をバックとしたメディアの煽りもあり、たちまち社会には激しい対立が生まれ、前大統領の審判は世論の熱狂と政治的なドラマの対象になっていく。

また盧前大統領の収賄疑惑に関して言えば、事実関係は明らかになっていないとはいえ、その道義的な責任は明らか。高卒の学歴から司法試験に合格し人権派弁護士となった盧前大統領は「腐敗とは無縁の人物」と見られていた。

「無能」と批判していた保守派でさえその清廉を疑ってはいなかっただけに、収賄疑惑は左派、保守派の別を問わず、みなを驚かせるものとなった。(翻訳・編集/KT)

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