中国の内需拡大政策、アジア諸国との貿易を縮小均衡に導く恐れも―米メディア

Record China    2009年5月25日(月) 6時24分

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22日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカの中国版サイトは20日、世界銀行が発表した「中国経済が回復すると言うのは早すぎる」と題した記事を紹介した。写真は南京の工事現場。

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2009年5月22日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカの中国版サイトは20日、世界銀行が発表した「中国経済が回復すると言うのは早すぎる」と題した記事を紹介した。

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記事はまず、米国ASEANビジネス会議のマーク・メアリー主任の「東南アジア諸国にとって今回の危機は、金融危機と言うよりも一種の経済危機に過ぎないのではないか」との見解を掲載。続けて「アジア各国は経済構造を輸出依存体制から変更するため、この危機を利用して内需刺激策を実施している」と中国をはじめとするアジア各国の積極的な姿勢を紹介した。

さらに記事は、世界的な金融危機の影響が深刻化する中で「今後のアジア経済の回復状況が世界の景気を左右する」との認識は多くの専門家に共通しているとし、米中貿易全国委員会(USCBC)のジョン・フリスビー会長も「多くの外国企業は中国の国内市場に期待している。この市場が受けた金融危機の影響はごくわずかだ」と強調し、中国への大きな期待を表明している、と続ける。

しかし記事は最後に、メアリー主任の「中国政府にとって予想外なことが起こるとすれば、それは中国の内需拡大政策への転換が中国の輸出を減少させ、その影響でアジア各国の中国に対する輸出を大幅に減らしてしまうことだ」との発言を紹介し、更なる負のスパイラルへ落ち込む可能性を示し、「そうなるかどうかは、中国の内需拡大の規模がどの程度のものになり、各国の輸出規模をどれだけ拡大できるかにかかっている」との指摘で結んでいる。(翻訳・編集/HA)

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