米CIAが華僑にも触手=白人エリート依存の情報活動は限界に―香港紙

Record China    2009年5月11日(月) 21時20分

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8日、米CIAが、世界の多様な民族を対象とした情報活動のために、華僑などマイノリティを多く確保する人材戦略に移行している。写真はニューヨークのブルックリン植物園で花見を楽しむ人々。

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2009年5月8日、7日付けの香港紙「大公報」によると、かつては高学歴の白人エリートばかりを採用する傾向のあった米CIAの人材戦略に変化が起きている。世界の多様な民族を対象とした情報活動には、英語文化圏以外の言語・文化背景をもった人材が必要とされ、華僑もその中に含まれる。中国新聞網が伝えた。

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同紙によると、ある中華レストランでアルバイトをしていた遼寧省瀋陽市出身の留学生トウさんが、ある日、店主に辞めたいと申し出たという。旅行で訪れたロサンゼルスの中華街で偶然手にした華字新聞に、CIA職員の募集広告を見つけたことがきっかけ。彼は高待遇でやりがいがあり、米国各地や世界を舞台に活躍できるこの仕事に応募することにした。彼の心を強く動かしたのは、CIA職員として採用された1か月後に、米国籍の申請が可能だということだった。

CIAは大手英字新聞以外に、各大都市のマイノリティ居住地区で発行される新聞にも積極的に人材募集広告を出している、と同紙は指摘する。オバマ新大統領の就任後、2か国語以上の言語に精通することが、CIA職員の新規採用の条件に加えられたという。それを受けて、中国語、広東語、日本語、韓国語、タイ語、アラビア語などを話す各国の留学生たちがこのチャンスに飛びついてきた。

応募者は住所、渡航歴と職歴、薬物使用経験の有無と犯罪歴などの記録が調査されるため、採用決定までには6か月から10か月かかるという。(翻訳・編集/津野尾)

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