2009年5月6日、台湾紙・聯合報は、世界銀行主任エコノミスト兼上級副総裁の林毅夫（リン・イーフー）氏の「指名手配」取り消しの是非をめぐる問題で、「関連部門による検討会が近く開かれる予定だ」と報じた。中国新聞網が伝えた。

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林氏は台湾国民党の金門島沿岸警備隊の中隊長だった1979年5月、約2km先の中国アモイまで泳いで渡り、「敵前逃亡」を図った。林氏はその後、中国政府に厚遇され米国に留学。妻の陳雲英（チェン・ユンイン）女史とは86年、米国で再会を果たした。林氏は父親が亡くなった2002年、葬儀のため台湾行きを希望したが、台湾当局はこれを拒否。逆に林氏を「敵前逃亡」の罪で指名手配し、葬儀には妻の陳女史だけが参列した。

昨今の中台関係緩和に伴い、台湾内部では林氏の指名手配を違法とする見方が出始め、取り消しの是非をめぐる論争が起きていた。近く検討会が開かれるが、取り消しの方向に動く可能性が高いと見られている。（翻訳・編集/NN）