Record China 2009年5月7日(木) 16時44分
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4日、フランスのオークション会社が4月29日、中国・円明園から流出した皇帝の玉爾「九洲清安之宝」をオークションにかけた結果、168万ユーロで落札され、十二支像の時のような騒ぎには発展しなかったという。写真は円明園の遺跡。
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2009年5月4日、国際先駆導報によると、フランスのオークション会社「Beaussant-Lefèvre」が4月29日、第二次アヘン戦争時に中国・円明園から流出した皇帝の玉爾「九洲清安之宝」をオークションにかけた結果、168万ユーロ(約2億2000万円)で落札された。しかし、当初一部で予想された、十二支像の時のような騒ぎには発展していないという。
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「アジアの芸術」に関する今回のオークションには、中国、日本、インドなどの芸術作品約400点が出品された。中でも「九洲清安之宝」は先に問題になった十二支像のオークションに続き、中仏間の新たな問題に発展する可能性があるとして注目を集めていた。
オークションの結果、「九洲清安之宝」はカンボジアに住む華僑と称する男性が168万ユーロで落札した。男性は「フランスの収集家を代表して参加した」と語っているが、詳細については明らかになっていない。また、台湾から参加した業界関係者は「落札したのは中国人収集家」との見方を示している。
オークションが平静だったことについて、中華搶救流出海外文物専項基金会の牛憲鋒(ニュウ・シエンフォン)総幹事は「略奪された財宝の奪還機構が確立されていない段階でわれわれにできることは、理性的に対応し、オークション側が意図している民族感情を煽ることによる価格の吊り上げを阻止すること」との見方を示したという。
一方、円明園管理所はオークションに先駆け、「円明園から略奪され、流出した財宝のオークションへの出品や落札による財宝回収に反対する。これらの財宝に対するオークションは、『盗品』に『合法』という衣を着せたに過ぎない」との声明を発表していた。(翻訳・編集/HA)
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