<新型インフル>実験用サルの輸出急増に拍車か、先進国の需要拡大で―中国

Record China    2009年4月30日(木) 13時42分

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29日、世界最大のサルの輸出国である中国。特に欧米など先進国における実験用動物の需要拡大により、輸出が急増している。写真は03年、湖北省の武漢大学で行われたSARSワクチンの動物実験。

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2009年4月29日、世界最大のサルの輸出国である中国。特に欧米など先進国における実験用動物の需要拡大により、輸出数も急増している。網易探索が伝えた。この報道は新型インフルエンザが騒がれる前の状況に基づいているが、新型の登場はこうした需要をさらに押し上げるとみられる。

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全世界に現存する200種余りのヒト以外の霊長類のうち、中国には実験用動物として広く使われるアカゲザルやカニクイザルが広範に生息する。人工飼育場は大小100か所近くに上り、中国林業部が輸出用に振り分けるアカゲザルの数も、90年代末の3000匹から現在は2万6000匹にまで急増した。

輸出用の多くは広西チワン族自治区に生息する野生のサルだ。実験動物の管理と使用に関するプログラムを評価するAAALAC(国際実験動物管理)の認証を、中国で初めて取得した同区南寧市の霊康賽諾科生物科技有限公司の陳彪(チェン・ビャオ)会長は、乱獲による個体数の減少を憂慮する。

3月28日に同市内で行われた実験動物に関する国際フォーラムによれば、カニクイザル(2歳〜4歳)の飼育コストは1匹あたり2500元〜3500元(約3万6000円〜約5万円)。これを新薬開発などの実験用として輸出すれば1600ドル(約16万円)前後、ヒト疾患モデルとして輸出すれば最高で10万ドル(約970万円)にまで跳ね上がるという。(翻訳・編集/NN)

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