Record China 2009年4月30日(木) 16時29分
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26日、中国の人口問題を長年研究しているという何亜福氏は「なぜ中国の出産率は低下しているのに人口の急増は続くのか」と題したブログの記事で、その原因をわずか数十年で平均寿命が大幅に延びたせいだと論じた。写真は南京。
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2009年4月26日、中国の人口問題を長年研究している何亜福(ホー・ヤーフー)氏は「なぜ中国の出産率は低下しているのに人口の急増は続いているのか」と題したブログの記事で、その原因をわずか数十年で平均寿命が大幅に延びたせいだと論じた。
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中国数千年の歴史の中でもこの数十年は出生率が最も減少した時期だと何氏。新中国が誕生する1949年以前は1組の夫婦に5〜6人の子供が誕生していたが、70年代に入るとそれが3〜4人に減少。一人っ子政策がとられる現在は1〜2人に限定されている。世界的に見てもこれほど短期間に急減した例は珍しいという。
何氏は、中国の人口増加が著しいのは、出生率が原因ではなく平均寿命が大幅に延びたせいだと分析する。1949年の死亡率は2%、平均寿命は35歳だったのに対し、2008年1月時点の平均寿命は73歳。これに対して07年時点の死亡率は0.693%にまで減少した。つまり、昔は人口の自然増加率が低かったのである。
何氏によれば、中国は80年代から出生率の低下が一気に加速。本来であればそこで調整すべきところを中国の専門家はさらに加速させるべく「一人っ子政策」を開始した。そのせいで50年代〜60年代のベビーブーム期に生まれた世代の死亡率が高まる頃には、中国の人口は一気にマイナスに転じ、バランスが保てなくなると何氏は指摘する。(翻訳・編集/NN)
●何亜福(ホー・ヤーフー)
中国の人口問題研究家。1967年ベトナム生まれ。1968年に中国に帰国。中国の主要メディアに数多くの文章を発表している。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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