警官発砲で死亡の中国人元研修生、遺族の賠償請求を棄却―日本

Record China    2009年4月24日(金) 12時10分

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23日、3年前に栃木県西方町で中国人の羅成さん(当時38歳)が警察官に撃たれて死亡した事件を巡り、宇都宮地裁は遺族側の訴えを退ける判決を下した。写真は入国管理局。

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2009年4月23日、3年前の06年6月に栃木県西方町で中国人の羅成(ルオ・チョン)さん(当時38歳)が警察官に撃たれて死亡した事件をめぐり、宇都宮地裁は遺族側の訴えを退ける判決を下した。この問題を華字紙・中文導報の張石(ジャン・シー)副編集長がブログで紹介した。

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事件は06年6月、警察官が同町真名子の現金自動預払機(ATM)付近で不審な動きをしている羅さんともう1人の中国人を見つけ、職務質問した際、2人がすきを見て逃走。民家に逃げ込んだ羅さんを警察官が追い詰めたところ、庭にあった石灯籠の頭部で襲いかかったり、拳銃を奪おうとしたりするなど抵抗したため、警告の上発砲した。弾は腹部に命中し、羅さんは1時間半後に死亡。警察官も全治2週間のけがを負った。栃木県警は翌月、警察官の行為は「正当防衛」と発表。羅さんを容疑者死亡のまま書類送検した。もう1人の中国人も出入国管理法違反(不法残留)容疑で逮捕された。

2人は04年4月に研修生として来日。昨年2月に研修先を抜け出し、福島県の工場で働いていた。遺族は当時の状況について、羅さんは竹竿を振り回していただけと主張。発砲は違法だとして5000万円の損害賠償を求める裁判を起こしていた。

羅さんは四川省出身。真面目な性格で共産党の党員だった。働き手を失った遺族は妻が雑貨店を営んでなんとか生活を支えている。今年14歳と7歳になる子供がいるという。(翻訳・編集/NN)

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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