加速する北部の水不足、干ばつや水質汚染も深刻に=地球温暖化、工業化が原因―中国

Record China    2009年4月22日(水) 12時37分

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20日、地球温暖化や工業化、都市化が進むなか、中国北部の水不足が加速しているという。写真は干ばつ被害を受けた河北省の農地。

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2009年4月20日、中国水利部の陳雷(チェン・レイ)部長は上海で行われた第3回長江フォーラムの席上、地球温暖化や工業化、都市化が進むなか、中国の水資源をめぐる情況に新たな変化が生じていると指摘した。新華社通信(電子版)が伝えた。

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中国は世界の6%の淡水資源、9%の耕作地で世界の21%に当たる人口を養っており、水資源はきわめて重要な存在。しかし、世界的な気候の変動や工業化、都市化が進むにつれ、「北部で少なく南部で多い」という水資源偏在傾向に拍車がかかっており、北部では干ばつや渇水、洪水、水質汚染や土壌浸食が深刻になっているという。

中国政府は長江を中心とした洪水対策システムの建設、三峡プロジェクトや「南水北調」(中国南部の水を北部に送り慢性的な水不足を解消する)プロジェクトを進めるともに、環境保護にも注力している。しかし観測の結果、長江の水資源を取りまく状況に変化が見られ、中国の水利事業が難しくなっていると陳部長は指摘し、長江の安定した永続的な利用のため、対策を強化していくと話した。(翻訳・編集/岡田)

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