Record China 2009年4月11日(土) 12時21分
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3月28日に中国で全国放映を開始した国産特撮ヒーロードラマ「鎧甲勇士―ARMOR HERO」が、好調な視聴率で話題となっている。女性好みのイケメン主演陣や日本仕込みのアクションシーンなどが人気を呼びそうだ。写真は主演の呉建飛。
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先月28日に中国で全国放映を開始した国産特撮ヒーロードラマ「鎧甲勇士―ARMOR HERO」が、好調な視聴率で話題となっている。おりしも先月31日、温家宝首相が「孫がウルトラマンばかり見ている」と発言し、国産アニメを鼓舞したことが注目されたが (香港紙「アップルデイリー」5日付報道) 、同ドラマの出来栄えはどのようなものだろうか?中国検索エンジン・百度が運営する「百度百科」の情報などをもとに、以下に概要を紹介する。
【その他の写真】
「鎧甲勇士―ARMOR HERO」
■基本情報
週2回放映の全52回。
製作3年、総製作費2000万元(約2億9400万円)。
製作はマルチメディア企業「上海メディアグループ(SMG)」。ほかに30以上の国内企業が製作チームに名を連ねている。また、日本の製作会社などが協力しており、製作チームには日本人が多数加わっているとの情報も。
なお、これまでに「国産」と謳われた特撮ヒーロー作品には、昨年10月に試験放映され、全国の視聴者から「日本のウルトラマンそっくり」と抗議の声が上った「金甲戦士」や、日本の製作会社との合作で“中国初の特撮もの”と銘打たれた「五龍奇剣士(メタルカイザー)」(途中で撮影中断)などがある。
■日本作品の影響
5人の若い男性が活躍する勧善懲悪ものである点、アクション・青春活劇・ファンタジーにアイドル的要素を加えた演出など、多くの要素は日本の特撮ヒーローものを踏襲している。また、主人公の悲しい過去や苦悩など、シリアスな要素を加えている。
「国外製作」と報じられた1着70万元(約1000万円)の衣装は日本製とされている。また、アクションを担当した日本のスタントマンオフィス「オフィスワイルド」の公式スタッフブログでは、「(従来の香港式アクションではなく)完全に日本スタイルのアクションを提供してほしい」との主旨のオファーがあったと明かされている。
■オリジナル性
中国の伝統思想である五行思想(木・土・水・金・火)を取り入れている。
また、全国各地の文化的名勝をロケ地としている点も中国色を濃厚にしている。
主人公らが対峙する悪の勢力が汚染物質をまき散らし、環境汚染を狙うという設定が現代らしい。
■イケメン俳優の起用
日本の特撮ヒーローものと同じく、若手イケメン俳優を続々起用。この点は中国の視聴者にとって非常に新鮮だと言える。人気オーディション番組「加油!好男兒」出身の呉建飛(ウー・ジエンフェイ)をはじめ、総勢11人のイケメンが活躍する。その風貌はきゃしゃな現代っ子風で、肉体派の頼もしいヒーローとは言えない。主人公がピアノを奏でる設定なども含め、「女子狙い」も範疇に入れたキャスティングと思われる。なお「百度百科」によると、番組のターゲットは15〜30歳というから、完全に子供向けというわけではなさそうだ。
■反響
すでに日本の特撮ファンらが多数、ブログでこの番組を取り上げている。その感想は概ね「日本人にも満足できるもの」と及第点が出されているようだ。スタイリッシュな衣裳や主演陣のイケメンぶりが高評価。(翻訳・編集/愛玉)
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