<和服事件>国内外で意見は正反対、在日中国人は「極端な民族主義は有害」説―ネット調査

Record China    2009年4月8日(水) 13時25分

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1日、日本の着物を着てお花見をしていた湖北省武漢市の母娘が罵詈雑言を浴びた件で、意見調査が行われたが、同じ中国人でも国内外で正反対の結果が出たことが分かった。写真は香港で行われた日本酒PRイベントに和服姿で登場したタレントのジャー・シャオチェン。

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2009年4月1日、日本の着物を着てお花見をしていた湖北省武漢市の母娘が他の見物客から罵詈雑言を浴びせられた件で、中国国内の国民と在日中国人を対象とした意見調査が行われたが、まったく逆の結果が出たことが分かった。長江商報が伝えた。

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事件は先月21日、湖北省武漢市の武漢大学構内で、和服を着用して桜見物を楽しんでいた地元の母娘が、他の見物客から罵詈雑言を浴びせられたもの。2人は「和服を着て写真を撮りたかっただけ。特別な意味はない」としているが、武漢市は日中戦争時、旧日本軍に陥落されたという歴史がある。

中国国内での意見調査はポータルサイト・捜狐(SOHU)ネットで行われ、次の4つの選択肢が用意された。

A.「抗日戦争を忘れるべきでなく、和服を着て桜鑑賞することは革命に命をささげた烈士に申し訳ない」

B.「歴史はしっかりと記憶すべきである。しかし(今回の)桜と和服は、いずれも戦争の犠牲となってしまった」

C.「和服を着た女性は他の方法で自身の好奇心を満足させるべきで、わざわざ大衆の前で披露して怒りを買う必要はない」

D.「どうして毎年似たような事件が起こり、繰り返し報道されるのか?言葉がない」

回答結果はAが47.3%、Cが19.91%。母娘への非難に賛成を意味するこの2つの選択項目が、合計で67.21%と半数以上を占めた。

一方、日本の華字紙・中文導報が在日中国人を対象に行った調査でも4つの選択肢が用意された。

A.母娘を非難し、追いやったのは正しい。歴史を忘れるべきでない。

B.母娘を非難し、追いやったのは間違い。美の鑑賞と政治・歴史とは無関係。

C.中国の尊厳を守るため、最近の反日行動を支持する。

D.反日行動は極端な民族主義の一種で、中国にとって有害無益である。

回答結果はAが17%、Cが7%。母娘非難に賛成する意見は合計24%となった。一方、Bと回答したのは35%、Dと回答したのは39%で、母娘非難に反対する意見は合計74%と圧倒的で、中国国内で行われた調査結果とは正反対の結果になった。(翻訳・編集/HA)

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