論文盗作の蔓延に歯止め?大学副教授が盗用発見ソフトを開発―湖北省武漢市

Record China    2009年4月5日(日) 13時49分

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3日、論文の盗作を解析するソフトを武漢大学の副教授が開発し、論文盗作発見に役立っていることがわかった。写真は中国の著名な論文データベース。

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2009年4月3日、楚天都市報によると、論文の盗作を解析するソフトを武漢大学の副教授が開発し、論文盗作発見に役立っていることがわかった。

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このソフト「ROST反盗作システム」は08年4月、武漢大学情報管理学院の瀋陽(シェン・ヤン)副教授が開発したもの。瀋副教授によると、90年代以降、インターネットや翻訳ソフトの普及により文献の検索が容易になり、盗作が急速に広まった。ネット上の膨大な文献の中からは原本を検索しづらく、盗作発覚のリスクが少ないため、盗作者は後を絶たない。

このソフトを使って調査したところ、ある大学での自由テーマによる論文783本のうち、盗作の疑いのある論文は半数以上に達した。全文を盗作したものは161本(20.4%)、一部段落を盗作したものは256本(33.2%)あった。また、ある重点大学の本科生450人に盗作行為に対する意識調査を行ったところ、「よく盗作する」と答えた学生は32.84%、「割と盗作する」と答えた学生は46.15%だった。現在同ソフトは中国国内20校以上の大学、100社以上の出版社で活用され、盗作発見に役立っているという。

しかし華中師範大学教育学院の範先佐(ファン・シエンズオ)教授によれば、この技術は一定の効果はあるが後手の対処法にすぎず、根本的に盗作をなくすためには、学術成果や論文発表が経費や職位を得る事につながる現在の学術界の硬化した現状を改善する必要があると指摘している。(翻訳・編集/中原)

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