Record China 2009年3月5日(木) 17時58分
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2009年2月、中国の評論家・金汕氏はブログで、北京に古くから伝わる「北京語」について解説し、それが失われつつある現状を嘆いた。写真は昔ながらの面影が残る北京の町並み。
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2009年2月27日、中国の評論家・金汕(ジンシャン)氏はブログで、北京に古くから伝わる「北京語」について解説し、それが失われつつある現状を嘆いた。
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それによると、北京の人は昔から礼儀にうるさい。それは話す言葉からも良く分かる。北京の人が話す「北京語」は標準語に近いが、厳密には北京独特の方言だ。その基本精神は相手を思いやる心。道を譲ってほしい時は「ちょっと失礼、通らせて下さい」、食事をする時は必ず先に年長者に「こちらをどうぞ」、店の客には「何かお気に召したものがありましたか?」と実にスマートに使いこなす。
北京語にはこのほか、「あなた=ニー」を丁寧にした言い方「ニン」がある。北京では年長者を「ニー」と呼ぶと「礼儀知らず」だ。年上か年下か、男性か女性か、職業は何かなどで呼び方を変える。こうした細かい決まりは数え上げればキリがない。そのこだわりようは、もはや「芸術」の域。北京語には北京の人の礼儀に対する心構えがぎっしりと詰まっているのだ。
数年前から全国の中国人が口にするようになった「大したことはありません」という言葉も、もともとは北京語だ。相手に「すみません」と言われたら、こう答える。もし、全ての中国人が北京語の精神をマスターすれば、もっと住みよい社会になるのかも知れない。(翻訳・編集/NN)
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