2009年2月25日、中国海関（＝税関）広東分署業務所の王侃（ワン・カン）所長は23日、中国の2月前半の貿易収支が赤字になったことを明らかにした。香港の明報の報道を網易財経が伝えた。

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世界同時不況に直面し、中国の輸出入額は今年1月まで3か月連続で前年同期比マイナスを記録した。こうした状況の中、王所長は23日、中国の2月前半の貿易収支が初めて赤字に転じたことを明らかにした。しかし2月の貿易収支データはまだ確定していないため、原因などへの言及を避け、「政府から新たな輸出振興策が示されるかもしれない」と語った。

一方、中信証券の首席アナリスト・諸建芳（ジュー・ジエンファン）氏は「わずか半月のデータでは判断できない」とし、「もし2月が赤字だとしても、原因が輸入急増によるものなのか、輸出急減によるものかによっても状況はまったく異なる」と指摘した。さらに「わが国や欧米などの状況から判断して赤字の可能性は高くない」と付け加え、その理由として、輸入の減少幅が輸出の減少幅よりも大きいことを挙げた。

事実、最新のデータによると、1月の輸出額は前年同期比17．5％減の904億5000万ドルだったが、原材料の急激な値下がりなどによって輸入額が同43．1％減少したため、貿易収支は391億ドルの黒字となっている。（翻訳・編集/HA）