<出稼ぎ>帰郷した若者、農村の生活になじめず―中国

Record China    2009年2月15日(日) 14時18分

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13日、金融危機の影響で職を失った多くの出稼ぎ労働者が故郷の農村に戻ったが、都会の華やかな生活に慣れてしまった若者は農村での地味で単調な暮らしになじめないでいるという。写真は河南省に戻り農業に従事する出稼ぎ労働者。

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2009年2月13日、環球時報によると、AFP通信は12日、「中国の出稼ぎ労働者帰郷:『見知らぬ土地』で『よそ者』感覚」との記事を掲載。金融危機の影響で職を失った大量の出稼ぎ労働者が、久しぶりに戻った故郷になじめず苦労している現状を伝えた。

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22歳の劉(リウ)さんは、四川省の農村出身。広東省の経済開発地区で働いていたが昨年12月に解雇され、やむなく故郷に戻ってきた。「生まれ育った故郷だけど、ここでずっと暮らすなんて無理だ」と話す。「楽しいことなんか、ここにはひとつもない」とこぼす劉さんだが、広東省では毎月2000元(約2万6000円)の収入から一部を家族に仕送りしても、残ったお金で新しい服を買い、友達と遊び、時にはケンタッキーで食事も出来た。「地元では人が集まるのは週に1度の定期市だけ。仕事も農業しかない」と、彼は省都・成都市での仕事を探している。

同じく昨年12月に職を失った鐘(ジョン)さんは、「お金はすべて貯金すべし」が信条の年長者らに「金遣いが荒い」と怒られてばかり。「収入に応じて支出するなんて、彼らにはわからないでしょうね。私たちとは世代が違うんだから」とあきらめ顔。鐘さんのような第2世代の出稼ぎ労働者のなかには、仕事がなくても「農業なんて出来ない」あるいは「農業だけはしたくない」と主張する人が少なくない。自由で豊かな都会生活を取り戻すため、彼らの多くが都市部での再就職を夢見ている。(翻訳・編集/本郷)

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