<豪中>恋は冷めても、破局にはまだ距離―豪紙

Record China    2009年2月14日(土) 19時0分

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10日、豪紙は経済大国の道を歩む中国と理性的につきあう必要があるとのコラムを掲載。中国との蜜月は過ぎ去ったものの、オーストラリア経済の繁栄の鍵は依然対中関係が握っているとの見方を示した。写真は08年4月訪中時のケビン・ラッド豪首相。

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2009年2月10日、オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は、「中国への恋慕は冷めるも破局にはまだ遠い」と題したコラムで、経済大国への道を歩む中国と理性的につきあう必要があると論じた。12日付で中国紙・環球時報が伝えた。

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コラムは、「眠れる巨龍」中国は1978年の改革開放とともに目覚め、世界第3の経済体となるにつれ、ナポレオンの「予言」通り世界を揺るがし始めたが、今は逆に世界の前に揺らいでいると論じている。「世界経済は連動していない」「中国だけは大丈夫だ」とするデカップリング論が流行した時期もあったが、現実は違ったとコラムは指摘、世界は中国を多角的・客観的に分析しなければならないと提言した。

コラムによると、中国が過去5年間の鉱業の繁栄を支えてきたこともあって、オーストラリアは世界でも有数の中国信奉者だった。しかし鉱物資源価格が下落し、その繁栄は終わりを告げた。豪The Centre for Independent Studiesの中国ウォッチャー・ジョン・リー氏は、「中国との蜜月は既に終わった。今後中国の政治と社会に対する批判が大きくなるだろう」と分析する。

「とはいっても中国は金融危機が終わると同時に、着実に経済大国への道を進んでいくだろう」と前駐中国大使ロス・ガーノート氏。同氏は「将来オーストラリア企業の多くが中国の投資に頼るようになる」と見ているという。(翻訳・編集/津野尾)

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