<水>石油以上に貴重な資源!世界を襲う破産の危機―ダボス会議

Record China    2009年2月2日(月) 10時36分

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1月30日、スイス東部の保養地・ダボスで開催されている世界経済フォーラム年次総会で、世界が今「水破産」の危機に瀕していると報告された。今後、水は石油以上に貴重な資源になるという。写真は01年、干ばつに襲われた河南省。

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2009年1月30日、スイス東部の保養地・ダボスで開催されている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、世界が今「水破産」の危機に瀕していると報告された。今後、水は石油以上に貴重な資源になるという。31日、新華社が伝えた。

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報告によると、世界の主要河川のうち70%が枯渇の危機に瀕している。低価格で供与されている水が浪費されていることが原因だ。このままでは20年以内に水資源の不足に伴い、耕地面積の縮小が予測される。その規模は米国とインドの耕地面積の総和に匹敵するという。同報告は「従来通りの水資源の利用を続けることは不可能である」と警告している。

また、多くの水資源がエネルギー開発に使われるようになったことも大きな問題だ。米国では水使用量の39%、欧州連合(EU)では31%がエネルギー開発に消費されている。新たな需要により水資源はさらに不足しており、今後は農業用水の確保が問題になる。

30日には河南省気象局が気象警報制度導入以来となる深刻な干ばつを警告したが、中国もまた深刻な水不足に悩まされている。乾燥地帯である北部はもとより、比較的水資源が多い南部でも雨期と乾期の降水量の差が激しく干ばつに襲われることも少なくない。今後は中国を含む世界各国が水資源確保の競争を繰り広げる事態が予想される。(翻訳・編集/KT)

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