河川への深刻な土壌流出が大拡散、8割が長江と黄河流域に―中国

Record China    2009年2月1日(日) 8時39分

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29日、中国における河川への土壌流出面積は356万9200平方キロメートルに上ることが判明。流出が深刻な県は646県で、その8割以上が長江と黄河流域に集中しているという。写真は長江流域にあたる重慶市雲陽県。

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2009年1月29日、中国の国営通信社・新華社(電子版)は最新の調査結果として、全国における河川への土壌流出面積が356万9200平方キロメートルに上ると伝えた。さらに土壌流出防止対策の必要な面積は約200万平方キロメートルあり、流出が深刻な県は中国全土で646県、うち8割以上が長江と黄河流域に集中していることが判明した。

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河川への土壌流出を科学的に調査分析するため、05年7月から国家水利部と中国科学院、中国工程院が共同で行ってきた「中国土壌流出および生態安全総合科学考察プロジェクト」は、3年の歳月をかけて全国86の研究院と関係機関、各省・市・県に所属する1000人近い土木水利の専門家が参加し、27省315県を対象に延べ14万kmを走破。20万部におよぶ膨大な数の報告書を作成し、建国以来最大規模の調査となった。

報告書は、河川への土壌流出が招く以下4点の危機を指摘。1)耕地が不足し砂漠化が進むことで、将来的に1億人近い人々が生活基盤を失う 2)河川に流れ込む土砂によって川床が上昇し、ダムの貯水量に影響が出る 3)貧困地域の拡大や 4)水質や土壌の汚染による生態系や気象の異常など。(翻訳・編集/本郷)

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