<汚染粉ミルク>9割が賠償金受け取り、拒否家族には圧力か―中国

Record China    2009年1月24日(土) 18時13分

拡大

23日、汚染粉ミルク事件をめぐる賠償問題で、被害者家族の約9割が賠償金を受け取ったことがわかった。写真は安徽省の病院で結石の治療を受ける被害児。

(1 / 3 枚)

2009年1月23日、英BBC放送の中国語版によると、新華社通信はこのほど、汚染粉ミルク事件をめぐる賠償問題で、被害者家族の約9割が賠償金を受け取ったと伝えた。

その他の写真

有害物質メラミンが混入した粉ミルクによって、乳幼児30万人近くが健康被害を受けたこの事件。その後、汚染粉ミルクを製造した22社が被害者家族に賠償金を支払うことになっていた。今月22日時点で、製造企業がサインした賠償同意書と賠償金を受け取った家族は26万人余り。そのなかには、死亡した6人の遺族と約900人の重症患者の家族も含まれる。賠償金の受け取りを拒否している家族もいるが、「ごく一部にすぎない」と新華社は伝えている。

BBCによると、北京市在住の趙連海(ジャオ・リエンハイ)さんら被害者家族は23日、中国の関連部門に不服申立書を提出。メラミンの研究を継続すること、無料治療の対象範囲や年齢制限を撤廃することなど数点を要求した。「無料治療は18歳までとせず、終身とすべき」と趙さんらは訴えている。申し立ての手続きは比較的スムーズに済んだというが、記事は「中国当局から何らかの圧力を受けている被害者家族もいる」と指摘している。

趙さんら被害者家族は今月上旬、家族会結成の記者会見を予定していた。メラミンの後遺症について研究を継続するよう訴えるはずだったが、会場のホテルが明確な理由もなしに使用禁止となり、警察当局に身柄を拘束された。

また、三鹿集団の前会長・田文華(ティエン・ウェンホア)被告の裁判の日に河北省石家荘市に向かった被害者家族が警察当局の妨害工作を受けたことも明かしている。(翻訳・編集/SN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携