<偽造紙幣>各地で続々発見、銀行側も最新鑑別機で対抗―中国

Record China    2009年1月10日(土) 11時53分

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9日、中国各地で精巧な偽造紙幣が発見されたとメディアが一斉に報じてから、大きな波紋が広がっている。写真は北京で見つかった偽100元札。

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2009年1月9日、中国各地で精巧な偽造紙幣が発見されたとメディアが一斉に報じてから、大きな波紋が広がっている。京華時報も8日付で関連記事を配信したが、多くの読者から偽造紙幣がみつかったとの情報が寄せられているという。

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昨年12月31日、北京市海淀区の某企業の財務管理部門で働く楊霞(ヤン・シア)さん(女性、仮名)は、ある銀行の北京支店で現金4万元(約53万円)を引き出した。社員に給料を支給したところ、そのひとりが支給された給料のなかに記番号「HB90029520」の偽装紙幣2枚を発見。裏面のセキュリティ・スレッド(安全線)を鑑別機は読み取ったが、銀行側の鑑定で確かに偽造紙幣であることが判明した。

同紙の記者は昨年10月23日、ネット上で記番号「HB」から始まる偽100元札を販売している男と電話でコンタクトを取った。その男は、偽造紙幣は台湾から手に入れたと語ったという。また、1枚18元(約240円)でネット販売していた人物にもコンタクトを取ったが、やはり台湾から流れて来たものとしている。

これまで発見されているのは、記番号「HD90」と「HB90」から始まる偽100元札。しかし、中国人民銀行貨幣金銀局の葉英男(イエ・インナン)局長によれば、ここ数年、中国各地で頭番号「HD」、「HB」、「FA」の偽造紙幣が発見されており、頭番号や通し番号だけでは、紙幣の真贋(しんがん)を判断することはできないという。一連の報道に対し葉局長は「HD90から始まる偽100元札が非常に精巧だという報道、また銀行や鑑別機でも判別できないという一部報道はまったく正確ではない。市民は偽造紙幣に過敏に反応しているが、恐れる必要はない」と述べている。

交通銀行北京支店現金センターの責任者によると、同行では、精巧な偽100元札発見の連絡を受けると、すぐに偽札鑑別機の機能もレベルアップさせたと語る。人民銀行も各行へ鑑別機のバージョンアップと、徹底した検査で被害を未然に防ぐよう促している。(翻訳・編集/SN)

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