<中華経済>石油最大手2社の10カ月精製赤字1804億元、政府の価格統制響く―中国

Record China    2008年12月23日(火) 2時49分

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22日、08年1−10月の期間、ペトロチャイナ、シノペックの中国石油最大手2社による石油精製部門の損失額が計1804億元となった。写真はシノペックの海南工場。

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2008年12月22日、21日付人民網によると、08年1−10月の期間、中国石油天然気股〓(にんべんに分、以下同)有限公司(ペトロチャイナ)、中国石油化工股〓有限公司(シノペック)の中国石油最大手2社による石油精製部門の損失額が計1804億元となった。

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近年続いていた原油高と中国政府による石油製品の価格統制が損失計上の要因。中国国内ではインフレの防止などを目的に、石油製品の価格が政府統制下にあり、石油会社は精製コストを製品価格に転嫁することができなかった。また、四川大地震などの震災や経済発展に伴う需要増加などを受け、08年前半には国内で石油製品の品薄状態が続いたため、政府が大手石油会社に石油製品の増産を要求したことも精製赤字に拍車をかけた。

専門家は今後の見通しについて、「8月から国際原油価格が大きく下落しているが、同時に石油製品の需要も落ち込んでいるため、石油精製企業の赤字改善の余地は限定的」と指摘した。11月の石油精製量は前年同月比2.3%減の2727万トンだった。

1−9月期の中国石油精製業の損失額は1200億元を超えた。(翻訳・編集/KS)

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