失われる歴史の街並み、バーやクラブが「侵食」―北京市

Record China    2008年12月13日(土) 2時12分

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7日、北京市の歴史的な街並みが、バーやクラブなどにより「侵食」されている。閑静で歴史を感じさせていた地域が次々に失われているという。写真はバーストリートと化した「後海」。

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2008年12月7日、中国紙「青年参考」によると、香港紙「南華早報」は2日、北京市の歴史的な街並みが、バーやクラブなどにより「侵食」されていると伝えた。

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かつての北京は「夜の砂漠」と呼ばれるほど、ナイトライフを楽しむ場所がなかったが、現在ではその様相は一変している。1990年にあるアメリカ人が三里屯にバーをオープンさせたのを皮切りに、北京にも三里屯を中心にバーやクラブが増え始め、現在では絶えずどこかに新しい店ができるようになった。

しかし、ナイトライフが盛んになる一方で、失われていくものもある。90年代当初にあったバーの“隠れ家”的な雰囲気はなくなり、北京市の中心に位置する北海公園に隣接する歴史ある胡同(フートン=路地)や四合院も、次第にバーなどの店で埋め尽くされるようになっている。現地政府の後押しもあり、ネオンなどの電飾で飾られた店が雨後の竹の子のごとく次々にでき、閑静で歴史を感じさせていた地域一帯はすっかり様変わりしており、地域住民からは「周辺の雰囲気にそぐわない」「騒々しい」と、次第に批判的な目が向けられるようになっているという。

わずか数年のうちに「テーマパークのように」整備され、瞬く間にオシャレスポットと化してしまった「後海」や「南鑼鼓巷」のように、同じような運命をたどる地区が今後もどんどん生まれるのかも知れない。(翻訳・編集/岡田)

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