2008年12月7日、中国教育部は、来年大学を卒業する学生の就職口を確保するため、農村部の小中学校で教師10万人の募集を行うと発表した。就職難で職が見つからない学生を教師不足に悩む農村部に送り込むことで、一石二鳥を図る狙いのようだ。北京日報が伝えた。

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深刻な就職難が続いている中国では、大学を卒業しても就職できない学生が多い。上海市では昨年の大卒者の3％がいまだ無職の状態で、うち約20％が“ニート”化しているという実態も報告されている。一方、中国の農村部、特に開発の遅れている西部地区では小中学校の教師不足が深刻化しており、教育の質の低下が問題視されていた。政府は志願した学生には待遇面などを優遇する予定だという。

また、来年の大学院生募集では、工学、環境保護、農林、地質など社会のニーズに密着した学科で増員を行うことも決定した。（翻訳・編集/NN）