1日平均で幼児300人が感染!ロタウイルス性下痢の患者、半月で倍増―広東省広州市

Record China    2008年12月5日(金) 5時44分

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4日、広東省広州市では11月に入りロタウイルスに感染する幼児が急増。ここ数日は1日平均300人近い乳幼児が激しい下痢や嘔吐を発症して病院へ。写真は中国衛生部。

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2008年12月4日、広東省広州市にある広州児童医院では、最近ロタウイルスに感染する乳幼児が激増しており、連日平均200人から300人の乳幼児が感染しているという。広州紙「新快報」が伝えた。

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同市内にある中山大学附属第一医院、中山大学附属第六医院、珠江医院、児童医院では今年11月に入りロタウイルス性下痢と診断される乳幼児が増え、この半月間でその数は倍になっている。中山大学附属第六医院では3週間前のロタウイルス感染者はゼロ。だがこの2週間で、100人以上の子供が下痢や腹痛、嘔吐を訴えて来院しており、その半数近くがロタウイルス感染者と判明している。

「ここ2日間の外来診察で、6割から7割の患者がロタウイルス感染」と話すのは珠江医院小児科の医師。広州市全体の状況では、生後6か月から2歳までの抵抗力の弱い乳幼児が感染者の大部分を占めている。医師らは、「広州市でロタウイルスが活発化するのは気温が摂氏20度以下になる10月から12月まで」として、食べ物やオモチャの消毒、幼い子供を人の大勢集まる場所に極力連れて行かないなどの予防策をとるよう保護者に呼びかけている。(翻訳・編集/本郷)

「ロタウイルス性下痢症・小児の下痢について」

下痢はいろいろな原因で起こりますが、そのなかで細菌やウイルス、原虫、寄生虫など病原微生物の感染による下痢を伝染性下痢症または感染性下痢症と呼びます。

小児の下痢の原因でもっとも多いのはロタウイルスによるもので、冬期によく流行し、嘔吐(おうと)と発熱に続いて、米のとぎ汁に似た下痢便が特徴です。

ウイルスではこのほかにノロウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなどでも下痢がみられます。

ウイルスによるものは特異的治療薬がないので対症療法が主体になりますが、水分補給が適切におこなわれれば重篤になることはあまりありません。

成人では病原性大腸菌によるものが多く、腸管出血性大腸菌、毒素原性大腸菌の感染症がその代表です。このほかニワトリやウシ、ブタなどの食肉につくサルモネラ(非チフス性)、おもに鶏肉が感染源となるカンピロバクター、魚介類が感染源となる腸炎ビブリオなどが原因として多くみとめられ、四大原因菌といわれています。

これらによる急性胃腸炎は食中毒と呼ばれていますが、細菌性赤痢、コレラ、腸チフスなどは症状が重いのが特徴です。

原虫では赤痢アメーバ、ランブリア、クリプトスポリジウムなどが原因となります。寄生虫では回虫、糞線虫、十二指腸虫で下痢となることがあります。「時事通信出版局協力 家庭の医学DSで鍛える食材健康トレーニング」から。

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