Record China 2008年12月2日(火) 12時28分
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北京大学の入校制限が物議を醸している。「学習、研究環境の整備のためには当然の措置」と賛成する学内と、「社会に対する開放性を持たない大学が世界に通用するのか」という反対派が真っ向から衝突している。写真は同大学内の歴史ある校舎「紅楼」。
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2008年12月1日、四川在線によると北京大学の入校制限が物議を醸している。北京五輪以来、同校では入校制限が行われていたが、学生および学内関係者は学生証などのID認証を経なければ学内に立ち入ることができない。学生ら大学関係者はこれを歓迎しているが、外部からは反発する声があがっている。
【その他の写真】
ネット上の掲示板に12枚の写真を添付したスレッド「現地撮影:堕落した北京大学、なぜ閉鎖的に?」が置かれ、物議をかもしている。これによると、校門では警備員が学生証確認を行っており、長蛇の列ができている。また、学外者は入校の事前予約をしなければならない。
入校制限賛成派は「北京大学は中華民族の誇り。歴史的な民族の象徴なのだから保存に努めなければならない。また、それ以前に大学は在校生のものである。学外者が学内をふらふら歩いたり、ベンチに居座ったり、自習室に席を取ったりというのは、学習や研究の妨げになる」などと主張する。学生、教職員の86%はこの「鎖国」に賛成だ。
一方、反対派は学外者に多い。「蔡元培(さい・げんぱい/政治家、教育家)が初代総長を務めたとき、自由や開放を学風としていなかったか?」と北京大学精神の「衰退」を懸念する。現在、世界大学ランキングでは50位と、以前の36位から急落している北京大学。「国外の大学はおおむね社会に対し開放的、このやり方が世界に通用するだろうか」という声も。学内外、相譲らぬ意見が衝突している様子だ。(翻訳・編集/小坂)
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