大学生、一番読むのは「名探偵コナン」!教育の欠陥が民族をダメに?―中国

Record China    2008年12月1日(月) 12時10分

拡大

11月29日、広東省深セン市で国際人材サミットフォーラムが開催された。全国人民代表大会常務委員の朱永新氏が講演し、現行教育の欠陥を指摘、民族のレベルが低下していると嘆いた。写真は図書館で勉強する学生。

(1 / 3 枚)

2008年11月29日、広東省深セン市で国際人材サミットフォーラムが開催された。全国人民代表大会常務委員、中国民主促進会中央副主席の朱永新(ジュウ・ヨンジン)氏が講演し、現行教育の欠陥を指摘、民族のレベルが低下していると嘆いた。30日、広州日報が伝えた。

その他の写真

朱委員は現行教育制度があまりにも早い時期に文系、理系を分けて教育していることを問題に指摘。そのため中国の科学者は人文的素養がなく、人類全体の問題、民族文化、環境汚染への意識が欠如しているという。朱委員は教育部に高校入試、大学入試の見直しを求めている。

また大学を中心として教育が行政化していることも問題だという。能力のある研究者ほど校長など役職を目指し、若いうちに研究を放棄してしまう。そのために中国の優秀な研究者は不足していると指摘した。

最後に挙げたのが読書能力の低下。中国では毎年30万種類以上の書籍が出版されているのに対し、各世帯の書籍購入量は1.75冊を切っているという。また読まれている本も問題で、広州市のある大学では一番読まれている本が日本のマンガ名探偵コナン」だと嘆いた。朱委員は読書量の低下は学生の思考力の低下、ひいては国民のレベル低下につながるものだとして危機感をあらわにした。(翻訳・編集/KT)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携