2008年11月20日、湖北省武漢市のニュースサイト「荊楚網」は読者からの情報を受け、同省陽新県の県委政法委（政治法律委員会）が入っているビルを取材。8階建てのビルの2階部分は政法委が占め、1階部分はマッサージ店などの風俗店10数軒がテナントとして入居していた。

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記者がビル入り口に近づくと、店員と思しき若い女性数人がすぐに声をかけてくる。そこで客を装いビルの中に入り、1階に並んでいる店を数軒のぞいてみた。どの店も基本的に同じようなロフト形式になっている。1階部分はソファと椅子数脚、ロフト部分には数台のベッドが置かれ、木の板で仕切られている。「1晩貸切りなら300元（約4200円）、何をしてもいいよ」と経営者らしき女性。

付近のタクシー運転手は「夜11時頃が一番忙しい。お客さんはここの女の子と店に来た男性客。ここからホテルまで送るんだよね。もう4年になるかな？」と証言。

これらの事実を取材した後、2階の政法委を訪ねた。梁[員力]凡（リアン・シュンファン）副書記は「06年にここへ引っ越してきたが、そのときはもう1階の店は営業していた。正規の営業許可証も持っているため、売春の現場でも押さえない限り営業を差し止めることはできない」と話す。「我々はこのビルに出入りするたびに、風俗店の客に間違われそうな気がして毎日不愉快なんだ」と苦々しい表情で語った。（翻訳・編集/本郷）